「職業訓練校の面接対策は必要なの?」
「面接当日の流れは?」
「どういう人が合格するの?」
職業訓練校の面接対策、どうすればいいのか悩みますよね。
私自身、職業訓練校の面接で何を聞かれるのか想像できず、面接対策は何をどうすればいいのか悩みました。
この記事では、職業訓練校の面接に合格し、Webデザインコースに通った私が、以下の内容をお伝えしていきます。
記事を最後まで読めば、職業訓練校の面接対策について理解できます。
職業訓練校の面接試験の基礎知識
面接対策に入る前に、職業訓練校の基礎知識を身に付けましょう。
順番に解説していきます。
職業訓練校とは
職業訓練校とは、求職者の方が早期再就職を目指し、スキルを身につける学校のことです。
公共職業訓練とは、主に雇用保険を受給している求職者の方が職業訓練による
スキルアップを通じて早期再就職を目指すための制度です。
引用:公共職業訓練について,厚生労働省 東京労働局
授業料は基本的に無料です。
条件に当てはまる方のみ、月額10万円の給付金を受け取れます。
未経験の職種に転職しようと思っても、知識がなければ再就職は難しいです。
職業訓練校では最低限の知識やスキルを身に付けられ、転職のバックアアップもしてくれます。
面接試験の流れ
試験当日は、筆記試験から面接という流れです。
時間帯は午前中に実施されます。
筆記試験は、漢字の読み書きや簡単な計算の問題が出題され、試験時間は約20分です。
面接試験では約10分で、志望動機や入学してやりたいことなどを聞かれます。
職業訓練校の面接官が見ているポイント3選
職業訓練校の面接官が見ているポイントは、次の3つです。
順番に解説していきます。
1.働く意欲があるか
まず面接官は、働く意欲があるかどうかを見ています。
受講生の早期の就職が、職業訓練校の目的です。
具体的な目的があり、働く意欲がある人が優先的に合格します。
受験者が働く意欲に欠けている人だと、以下のようなマイナスな印象を与えてしまいます。
合格したい方はスキルを身に付けて再就職したい、という意欲を見せましょう。
2.志望動機が明確か
続いて面接官は、志望動機の明確さも見ています。
志望動機が明確ではないと、ここで学ぶ意味はないとみなされてしまいます。
就職面接でも、志望動機があいまいな人は優先的に落とされるのと同じです。
本番で焦らず答えられるように、志望動機は事前に準備しておきましょう。
3.コミュニケーションを取れるか
面接官は、コミュニケーションが取れるかも見ています。
コミュニケーション能力は、企業の就職でも重要視される要素です。
訓練中には、同じクラスの受講生と協力して課題に取り組む場面があります。
そのため、面接官は以下の能力をチェックします。
コミュニケーションが取れないと、受講生や講師とのやりとりが困難になるので、訓練を受けるスキルがないと判断されてしまいます。
面接官の話をよく聞き、的を得た受け答えをできるように心がけましょう。
職業訓練校の面接で聞かれる質問15選と回答例
職業訓練校の面接で聞かれる質問と回答例は、次の15個です。
順番に解説していきます。
1.自己紹介
職業訓練校の面接では、冒頭に以下のような自己紹介を求められます。
以下のように簡潔に自己紹介をしましょう。
名前と挨拶だけでなく、経歴や今後の目標などを簡潔に伝えられるように自己紹介はまとめておきましょう。
2.志望動機
志望動機は必ず聞かれるので、回答の準備は必須です。
就職への熱意を感じられる志望動機を簡潔に述べられるのがポイントです。
3.他にも同じような訓練内容の学校はあるが、なぜ本校なのか
志望している職業訓練校を選んだ理由も、具体的に考えておきましょう。
コースによって訓練校が複数ある場合があります。
志望校と他校との比較は必須です。
他校との違いを簡潔に述べられるように、講座内容や就職率など事前に調べておきましょう。
4.前職を退職した理由
職歴がある場合は、前職を退職した理由をよく聞かれます。
前向きな理由での退職であることを伝えましょう。
もし人間関係のトラブルや金銭問題で会社を辞めた場合は、ネガティブな表現は控えましょう。
5.職業訓練でどのようなスキルを獲得したいのか
どのようなスキルを身に付けたいかは、よく聞かれる質問です。
不足しているスキルを把握しておくことは、働く意欲をアピールすることにもつながります。
どんなスキルを身につければ、希望職に就職ができるかをよく調べ考えておきましょう。
獲得したスキルで何をしたいのか、ビジョンを伝えるとよいでしょう。
就職意欲が高く感じられ、面接官への印象がよいです。
6.卒業後すぐに就職するつもりがあるか
卒業後すぐに就職するつもりがあるかは、よく聞かれる質問です。
職業訓練校は受講生に早期に再就職してもらうことを目的としています。
すぐに就職するつもりはない、となると職業訓練校に通わなくてもいいと判断されてしまいます。
迷わず、卒業後すぐに就職する予定である旨を伝えましょう。
早期に就職するという、前向きな姿勢を伝えるのがポイントです。
7.どのような職を希望するか
どのような職を希望するか、聞かれる場合があります。
希望職は志望動機につながります。
コース内容と違う職種だと、職業訓練校に通う必要はないとみなされてしまいますので気をつけましょう。
訓練校のコース内容に沿った希望職で、何をしたいかを伝えるのがポイントです。
8.雇用形態の希望
雇用形態の希望を聞かれる場合があります。
面接官は、雇用形態の希望で就職する意欲があるかを確認しています。
職業訓練校では卒業後、以下の雇用形態であれば就職したと判断します。
希望する雇用形態を伝えましょう。
正社員ではない場合、なぜその雇用形態を希望するのか理由を添えるのがポイントです。
9.現在の就職活動の状況
現在の就職活動の状況はよく聞かれる質問です。
就職活動をしているのであれば、今の状況をそのまま伝えてください。
この質問は、就職に意欲があるかの確認になります。
もし就職活動をしていない場合は、前向きに取り組んでいる姿勢をアピールしつつ、就職活動は進んでいない旨を伝えましょう。
就職への行動量をアピールするのがポイントです。
10.経済的に毎日の通学は可能か
経済的に職業訓練校への通学が可能か、質問される場合があります。
この質問は、毎日の通学が金銭的に負担ではないかの確認です。
合格者を出したにも関わらず、経済的な問題で通学できなくなった場合、職業訓練校にとってマイナスだからです。
経済面を踏まえて、素直に回答してください。
「問題ありません。」だけではなく、問題がない理由を添えて毎日の通学が可能だと伝えるのがポイントです。
11.職業訓練中の生活手段
職業訓練中の生活手段を質問される場合があります。
この質問は、無職の状態で生活費をどこから捻出するのかの確認になります。
確認する理由は、経済的に毎日の通学は可能かの質問と同様です。
金銭的問題で通学できなくなってしまっては、合格者を出した意味がないからです。
生活費の捻出元を説明するのがポイントです。
12.職業訓練中に採用が決まった場合どうするのか
職業訓練中に採用が決まった場合の対応は、よく聞かれる質問です。
就職する意欲があるかの確認になります。
職業訓練校の卒業を優先するような回答は避けましょう。
就職を優先する姿勢を見せるのがポイントです。
13.訓練には様々な年齢層の人達がいるが、どのように関わっていくか
年代の違うクラスメイトとの関わり方については、よく聞かれる質問です。
職業訓練校の受講生は、20代〜50代と年齢の幅が広いです。
どの年代の人とも関われるのは、訓練を円滑に進めるために重要です。
年齢関係なく協力し合えるのをアピールするとよいでしょう。
年代を超えて関係を築けるアピールをするのがポイントです。
14.自己PR
志望動機の次に自己PRは必ず聞かれる質問です。
職業訓練校への意気込みを伝えましょう。
自己PRは1分以内と時間を決められていることもあるので、簡潔に述べられるように事前に準備しておきましょう。
職業訓練に向けての意欲や、就職への熱意を伝えるのがポイントです。
15.逆質問
逆質問は面接の最後に必ず聞かれる質問です。
職業訓練校や受講するコースに関して疑問に思っていることがある場合は聞いておくと良いでしょう。
質問がない場合でも「特にありません。」という回答はあまり印象がよくないので避けましょう。
職業訓練校について知りたいという姿勢を見せるのがポイントです。
職業訓練校の面接にあっさり合格するための準備方法3ステップ
職業訓練校の面接にあっさり合格するための準備方法は、次の3つです
順番に解説していきます。
1.ハローワークの説明会に参加して情報収集をする
面接対策には、ハローワークの説明会で情報収集するのは必須です。
職業訓練校は複数あるため、あなたの希望コースがある訓練校を見つけられます。
ハローワークの説明会は、複数の訓練校が集まる合同説明会です。
そのため、一回参加すれば、複数の訓練校の説明を聞けます。
面接対策の話しも聞くことができますので、必ず説明会には参加しましょう。
2.回答は事前に準備をしておく
面接の回答は事前に準備しておきましょう。
回答を事前に準備しておかないと、回答を考えることに時間を使ってしまい、時間切れになる恐れがあります。
職業訓練校の面接の質問はある程度決まっていますので、前もって調べて回答の準備をしておきましょう。
3.面接の練習をしておく
質問の準備だけではなく、面接の練習は必ずしておきましょう。
面接時間は短いので、時間内に回答する練習をしておくと安心です。
練習する際は、家族や友人などに面接官役をお願いし、質問をしてもらいましょう。
一問一答で答えられるように、何度でも練習をしてください。
人にお願いすることが難しい場合は、一人でも問題ありません。
頭で考えなくても回答が自然と口から出てくるようになるまで、面接の練習は何度もやりましょう。
職業訓練校の面接のマナー3選
職業訓練校の面接のマナーは、次の3つです。
順番に説明します。
1.服装はビジネスの場でも通用する服装にする
面接での服装は、ビジネスの場でも通用する服装にしましょう。
なぜなら就職への意識の高さを示せられるからです。
男女関わらず服装は、ビジネススーツやオフィスカジュアルを着用しましょう。
オフィスカジュアルならば、以下の組み合わせで着用するとよいでしょう。
女性のスカートの丈は膝少し上または、膝少し下までにしましょう。

でも、服装は基本スーツじゃないの?

しかし、ビジネスの場でも通用する服装の方が安全です。
ビジネススーツまたはオフィスカジュアルで、働く意志をアピールしましょう。
2.髪色は暗めにして長い髪はまとめる
面接時の髪のマナーは、色は暗めにして長い髪はまとめましょう。
髪がボサボサだったり、髪色が派手過ぎたりすると働く意欲がないように見えてしまうからです。
なぜなら、人は第一印象を見た目で判断します。
人への印象を決定づけるものとして、メラビアンの法則を持ち出されることがよくあります。メラビアンの法則とは、アメリカで活動する心理学者のアルバート・メラビアン氏が提唱したものです。話をする際に相手に伝わる情報として、話の内容自体が7%、声の大きさやトーンに関するものが38%、そして見た目が55%を占めるとされています。
引用:Michael Page,第一印象は見た目が55%?心理効果を利用して好印象を持たれる方法を紹介
メラビアンの法則に基づくと、話している内容の言語情報や声の聴覚情報よりも、見ための聴覚情が大半を占めるのです。
寝癖があればきちんと整え、長い髪は結んでまとめ清潔感を意識しましょう。
3.入退室時の挨拶に気を付ける
髪型や服装の次に、入退室時の挨拶に気を付けましょう。
挨拶はビジネスの基本なので、挨拶が出来ていないと面接官にマイナスの印象を与えます。
基本ではありますが、以下の挨拶は最低限伝えましょう。
面接官は、1日で何十人もの受験生と面接をしています。
多忙な状況で面接してもらえた機会に、感謝をするつもりで挨拶するとよいでしょう。
職業訓練校の面接でボロボロになる人の特徴3選
職業訓練校の面接でボロボロになる人の特徴は、次の3つです。
順番に解説していきます。
1.面接対策をしていない人
面接対策をしていない人は、合格が難しいので注意してください。
対策が出来ていないと、自分の伝えたいことが話せないからです。
職業訓練校の面接時間は約10分です。
短い時間のため、テキパキと回答をしないと時間切れになってしまう恐れがあります。
一問一答でいいので、面接対策は必ずおこなっておいてください。
2.明確な志望動機がない人
明確な志望動機がない人は、確実に合格できません。
志望動機があいまいだと、以下のようなマイナスな印象を与えます。
不合格になる可能性が高くなります。
志望動機は明確にし、答えられる準備をしておきましょう。
3.協調性がない人
協調性がない人も、合格するのは難しいです。
職業訓練校ではさまざまな年代の人と協力して、訓練をこなさなければなりません。
協調性がないと、自分だけではなく相手の訓練生活を乱してしまう恐れがあります。
就職活動においても、協調性は重要視されますので、協調性がない言動は避けましょう。
職業訓練校の面接に関するよくある質問6つ
最後は職業訓練校の面接に関するよくある質問を、6つ紹介します。
順番に解説します。
1.逆質問は何をしたらいい?
職業訓練校の講座内容や就職に関しての質問をしましょう。
質問がない場合は「ありません」という回答は避け、以下のような回答をしましょう。
など、職業訓練校について意欲がある姿勢を見せましょう。
2.受かりやすい年齢はありますか?
就職率が求められるので若い方が受かりやすいです。
しかし、私が通っていた職業訓練校では40代の方も数名いました。
働く意欲があればどの年齢の方でも受かります。
年齢で諦める必要はありません。
3.対策を何もしていないのですが大丈夫でしょうか?
絶対に受かりたいならば、今すぐ面接対策をしましょう。
職業訓練校の面接の質問は大体決まっているので、事前に回答準備をしておけば安心です。
4.面接への持ち物はありますか?
筆記用具は持っていきましょう。
職業訓練校によって持ち物は違いますので、面接試験に参加する職業訓練校にお問合せください。
5.面接時間はどれくらいですか?
一人およそ10分ほどです。
本記事で紹介した回答例を参考にし、家族や友人に面接の練習をしてもらい、
面接対策をしてから挑みましょう。
6.面接に落ちた場合は再度受験はできますか?
再受験は可能です。
私が通っていた職業訓練校では、2度目の受験で受かったクラスメイトがいました。
通いたいという気持ちが強ければ、再受験をおすすめします。
まとめ
本記事は「【あっさり合格】職業訓練校の面接でよく聞かれる質問と回答例15選|選考の対策方法を徹底解説」として以下の内容をお伝えしてきました。
職業訓練校の面接対策は、何をどうすればいいのか悩みますよね。
当時プー太郎だった私は、職業訓練校の面接に落ちたら後がない状況でした。
ハローワークの職員の方から面接対策の方法や、面接でよく出る質問など教えてもらい、情報収集をしました。
面接の練習を何度もしてから面接に挑むと、頭が真っ白にならずスラスラ話せて見事合格できました。
私が職業訓練校の面接に合格できたのは、情報収集をして面接の練習を入念にしたからです。
あなたも面接対策を万全にするだけで、職業訓練校に合格することができます。
この記事を最後まで読んでくれた、勉強熱心なあなたなら大丈夫です。
面接対策をして、職業訓練校に合格しましょう!